NPO法人シュアール(慶応藤沢イノベーションビレッジ)が日本で初という24時間対応の遠隔手話通訳の実証実験をこのほど行った。
慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス4年生の大木洵人さんらが2008年11月にシュアールグループを設立。パソコンでビデオチャットを利用した手話通訳は珍しく、利用者がパソコンとUQWiMAX(移動体通信)の端末を携帯し、24時間、サービスを受けられるようにしたのが大きな特徴という。
今回の実証実験では、藤沢市などから紹介された聴覚障害者15人に、ノート型パソコンと移動体通信の端末を貸与。市内を中心に、飲食店や銀行、薬局などの窓口約10カ所にパソコンを設置し、手話通訳の要請があった際に、通訳センターにビデオチャットを通して通訳ができる体制を整えた。
先月17日から24日までの実験期間中、約50件の依頼があり、工事の日程調整や出前の注文などに利用されたという。将来的に「手話通訳を24時間365日提供していきたい」と大木さん。「110番や119番通報などの緊急時に利用できるサービスをつくっていきたい」と話していた。
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