派遣先は岩手県立大船渡病院。岩手県の「継続的な支援」の求めに、神奈川県を通じて藤沢市民病院が応えた。
24日の第一陣は、医師1人に看護師2人、阿南英明救命救急副センター長が全体の調整役として加わり計8人でチームを編成。2台に分乗し、14時間かけて現場に入った。
病院は、緊急手術は可能だが、救急診療のみを受け付け、通常外来は閉鎖している。医薬品は救急診療には対応するも、通常外来が再開した時には不足が予想される状況だという。
市民病院のチームは夜間の救急外来の応援を行ったほか、阿南医師は、現地の医療体制調査と自主医療再建へ向けて調整を実施。公立医療機関と地元医師会を中心とした開業医ら、両者の橋渡し役を担った。
阿南医師は「まず、現地の情報を集めることから始めた」と話す。通信機能は限られ、病院内は目の前の患者の対応で精一杯。現場が混乱する中、医師同士、行政機関との情報共有を目的に、病院、医師、県、市に働きかけ、合同会議開催にまでこぎつけた。「岩手県からすれば、支援はエンドレスでお願いしたいはず。でも、私たちにも市民病院の仕事がある。医療再建へ向けての計画をサポートしていくことが必要だ」。
生臭く、泥があり油の混じったにおいがまだ残る現地。「今だけでなく、1カ月後、1年後、その先も忘れず、その時なりの支援を続けていくことが特に大切」と話している。
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