9月23日(金)は、(財)テニス協会らが「テニスの日」と定めている。藤沢市片瀬山在住の川内道雄さん(85)は、60歳を過ぎてからテニスにのめり込み、今までに全日本選手権などの優勝8回、その他のトーナメント戦を合わせると100回以上の優勝歴を持つ。
夫人や息子のプレイする姿を見て「自分も始めてみようと思った」という。幼少期から草野球では4番ピッチャー。運動神経抜群で足も速く、ボール感覚も優れていた。何より負けず嫌いな性格で、遅咲きながら瞬く間に全国レベルに。
「技量、体力、頭脳。この3つが綺麗な三角形になっている選手は強い」と、テニス論を語る。80歳を超えても、ラリー主体の粘り強いプレイスタイルは健在。時には3時間以上走り続けた試合も。「テニスはやっぱりシングルスだね。自分の力で勝つのが楽しい」とイキイキと話す。
練習は週3、4回。半日ほど汗を流す。今まで大きな怪我は一つも無く、健康管理に気を使っていると思いきや、50歳までヘビースモーカー。食生活は「家内が上手くやってくれているのかな」とおどける。
戦時中は学徒動員として工場で働いた。その後、外資系の電気メーカーに勤務し、営業で実績を残す。その功績は米国の経済誌「TIME」に取り上げられたほど。「営業だって勝負。負けたら1円にもならない」。
兵庫県尼崎市で生まれ、40歳半ばに「故郷に近い環境で」と藤沢へ。スポーツ観戦が趣味。大の阪神ファンで、負けている時はテレビを消すのだとか。
10月には、全日本選手権の80歳クラスに出場予定。テニスの日の翌日に86歳となるが「年齢は言い訳にしない。出るからには勝たないと」と気を引き締めた。
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