救急車やはしご車など、緊急車両専用の自家用給油取扱所が3月15日、藤沢市消防防災訓練センターに設置された。28日には見学会が行われ、4月1日から運用が開始された。
東日本大震災の発生時、被災地などでガソリンや軽油などの燃料不足から、緊急車両が十分に動けない事例があったことを受け設置されたもの。万が一の事態に備え、緊急車両専用の燃料を確保することで、大規模災害時の初動体制を整えることが目的。
震災の直後は、直接大きな被害の無かった藤沢市でも燃料の供給が滞った。今回設置された給油所のタンク容量は、ガソリンと軽油がそれぞれ1万5千リットルずつ。市消防本部は「燃料の備蓄は、市内にある緊急車両118台を、10日間運用できる量を想定している。震災の被災地で燃料不足が発生した際に、供給復帰までにかかった平均的な日数にも対応できる」と話した。
給油所新設にかかった費用は、全体で約4千万円。タンクの材質は、鉄製よりも安全性の高い、合成樹脂のFRP製を採用した。また停電時のために、ガソリン駆動の自家用発電機も購入。同本部は「強度の高いタンクで、独立した動力があるので非常時にもきちんと運用できる設備だと思う。災害時の市民の安全と安心のために役立てば」と語った。
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