応援したい「子どもたちの夢」
化学メーカーの(株)クラレ(東京都千代田区)は4月3日、「将来就きたい職業アンケート」2013年版を公表した。アンケートは、小学校に入学する全国の子どもと保護者に対して、同社が毎年行っているもの。
回答結果を見ると男の子は「スポーツ選手(27・2%)」が、女の子は「パン・ケーキ屋・お菓子屋(33・9%)」が15年連続の1位。どちらも2位の約3倍の得票率で、人気を見せた。2位以下では、男の子が「警察官(9・6%)」「TV・アニメキャラクター(7・0%)」、女の子は「芸能人・タレント・歌手(9・7%)」「保育士(9・6%)」と続く。
11位以下を見ると、男の子は11位「芸能人・タレント・歌手(2・5%)」や12位「パイロット(2・4%)」、15位「車整備・販売(2・2%)」などが例年に続き人気。また、日本人宇宙飛行士の活躍や小惑星探査機「はやぶさ」のニュースの影響か、14位の「宇宙飛行士(2・2%)」が昨年に続き大きな人気を集めている。女の子も13位「ペットショップ・トリマー(1・5%)」や15位「バレリーナ・ダンサー(1・0%)」、18位「ピアノなどの楽器教師(1・0%)」、など、同社の調査開始以来ランキング入り常連の職業が多く見られた。
時代は変わっても夢は案外変わらない?
内閣府が1995年に行った「低年齢少年の生活と意識に関する調査」によれば、小学生男子の「なりたい職業」1位は「スポーツ選手」。女子では「幼稚園や小中高等学校の先生等」で、これは現在も上位にランクインしている。その他も、人気の職業は現在と概ね共通している。
世相や流行を反映しての順位の変動は、確かに多いかもしれない。しかし子どもの「夢」そのものは、少なくとも今と約20年前で大きくは変わっていない様子が、統計の結果からうかがえた。
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