駒寄小学校6年生の海老澤元(つかさ)君の小論文が3月7日、国立科学博物館主催の「野依科学奨励賞」を受賞した。同博物館で同27日に行われた表彰式では、海老澤君を含む11人が、ノーベル化学賞受賞者の野依良治博士から、盾を手渡された。
海老澤君は「野依博士から直接表彰を受けて、とても感動した。式の後の交流会でも、博士から直接研究をほめてもらえて、嬉しかった」と喜びを語った。
伊勢エビ研究で受賞
奨励賞を受賞した小論文のタイトルは、「イセエビの宇宙食〜ガラスエビから生かす〜」。伊勢エビの赤ちゃんであるガラスエビに様々な餌を与えながら細かく観察し、生育に適した餌を探すという実験レポートだ。実験用のガラスエビは、専門の養殖場に直接足を運び、研究用に特例で譲ってもらった個体だという。
レポートは多数の写真や手書きイラストでまとめられており、「規定の24ページ以内に収めるのが大変だった」と制作の苦労を語る。今後は駒寄小に通いながら筑波大学の下田実験センターに所属し、研究室の指導やサポートを受けて、伊勢エビの研究を続けていくという。
宇宙にも興味
小論文のタイトルに付けた「宇宙食」というユニークなネーミングについて「栄養が豊富な食品の例えで『宇宙食』とした。宇宙の分野にも興味があるので、題に盛り込みたかった」と笑顔を見せる。海老澤君は2010年の小惑星探査機「はやぶさ」の帰還をテレビで見て感動し、宇宙開発の分野にも強い関心を持ったという。小学4年生の1年間、鹿児島県の種子島にホームステイ留学してロケット打ち上げの見学をするなど旺盛な探究心を見せている。「将来はJAXAで人工衛星や探査機の開発に携わりたい」と夢を語った。
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