動物と人間に寄り添う 獣医師 水谷 達二さん
鵠沼海岸の「水谷動物病院」で約20 年に渡り、負傷した野鳥の治療や、野生への復帰に尽力してきた。野生鳥獣功労表彰について、「県獣医師会会員として当然の責務。先代の意思を引き継いできただけ」とはにかむ。
鳥インフルエンザなど、野鳥を介した感染症が深刻となっている昨今。感染予防や公衆衛生の面でも重要な役割を果たしている。
時にはカラスやトビからの襲撃や、交通事故などで衰弱した渡り鳥が、幼い子どもや身体の不自由な人から持ち込まれることも。「保護した人の気持ちを考えると、できる限りのことをしてあげたい」。動物と人間双方の心に寄り添い、真摯に治療にあたってきた。
また、家庭でペットとして愛される犬猫と同様に、野鳥も最後まで看取ることが大切だと話す。「命は等しく、生き物として愛する気持ちは変わらない」。心優しい「街の獣医さん」として今日も誠実に治療に励む。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|