藤沢市の都市像(案)決まる 市政運営の新しい仕組み
藤沢市の市政運営を決める新たな仕組み「仮称・新たな市政運営の総合的な指針(二次案)」がこのほど、まとめられた。この指針は、これまで策定されてきた自治体の全ての計画の基本となる「総合計画」を廃止し策定を進めているもの。
課題と施策を分かりやすく明文化する、指針の期間は3〜4年にするなどが特徴で、これからの時代に即した全国でも先駆的な取り組みという。
郷土愛あふれる都市へ
藤沢市では4月以降、庁内検討委員会で検討を重ね、市民からはパブリックコメントやワークショップなどを行い、その意見を踏まえ構成や内容を具体化してきた。今回、具体的になったのは、「めざす都市像(案)」と「基本目標(案)」。およそ20年先を見越した長期的な視点として、市の現状と見通しや特性を示すものになる。
都市像は「郷土愛あふれる藤沢〜松風に人の和うるわし 湘南の元気都市〜」とした。市企画政策課によると、鈴木恒夫市長の「先人が築いてきたことを大切にしたい」という気持ちが込められている。「松風」や「人の和うるわし」といった言葉は、市歌や市民憲章から選んだという。
基本目標8項目
めざす都市像を実現するために、8つの基本目標も定めている。「安全な暮らしを守る」「文化・スポーツを盛んにする」「豊かな環境を創る」など、様々な観点からまちづくりの目標を定めている。
今後は、市民や市議会の意見を聞きながら、重点的に取り組む施策や事業を決めていき、来年3月の完成を予定している。
同課は、「これまでと違い、市民の方に具体的に分かりやすい指針になる」と見通しを語り、「作成過程でもお金をかけないよう、書類などは職員の手作り。意見をまとめ、スピード感を持ってやっていきたい」と話した。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|