日大藤沢高校女子ソフトテニス部が4年連続となる全国選抜大会への出場を決めた。同校OBの石井匠さんが監督として指導を始めたのが14年前。県内でも下位のチームだった部を、生徒と切磋琢磨し全国大会の常連校へと変化させた。今では日本一を狙う実力となった彼女たちの一番の武器は「団結力」だ。
中学で活躍した選手が揃う全国の強豪校と違い、同部には、結果を出せず悔しい思いをした生徒が多く在籍している。キャプテンの大澤なつみさん(2年)もその一人。「中学では県大会に出るのがやっとの実力だった。もっと強くなりたい」と入部を決めた。勝つためには、個の技術の上達はもちろんだが、チームのために戦う気持ちを持つことが必要という指導方針のもと、生徒たちは「みんなで力を合わせて勝つ」という意識が高い。これまでも個人では敵わない強豪校相手に団体では勝利を手にしてきた。戦うのは、試合に出場する選手だけではない。レギュラーになれなかった選手は、朝、夜と応援の練習を積み重ね、選手に力を注ぎ心を一つにする。大澤さんはそんな応援を受けると「絶対に勝ちたいと燃える」という。
「人間力をあげることがテニスの上達に繋がっていく」―。石井監督は、あいさつから返事、礼儀などにも練習同様に厳しい。大澤さんは日頃から、落ちているゴミがあったら拾い、黒板が汚れていたらきれいにするのだという。「ちょっといいことをすれば、大事な試合の1ポイントを取れる運に恵まれるかもしれない」。生徒全員が同じ気持ちで普段から努力する。3月、彼女たちは団体日本一を目指す。
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