藤沢市民病院の敷地内に建設された藤沢市消防局救急ワークステーションは1月31日、2013年8月の運用開始から6カ月が経過した。
同ステーションの特徴は、救急救命隊が24時間体制で常駐している点と、一刻を争う重症患者には医師が救急車に同乗して出動できる点だ。医師が同行するのは、呼吸困難や意識消失の傷病者と思われるケースのほか、重傷者が予想される規模の火災現場など、一定の条件の事案の場合。通報の内容と同病院救急救命センターの状況に応じて、総合的に判断しているという。
消防局救急救命課によると、医師が救急隊とともに救急現場に出動した件数は、この6カ月間で53件。内容のほとんどは急病への対応で、その大半が小児の救急事案だったという。そのほかに交通事故や水難事故への出動も少数あった。
中には、生命にかかわる深刻なケースの現場で、救急隊員では行えない投薬医療など、医師による有効な早期医療を受けた傷病者が、一命を取り留め社会復帰に繋がった実績もある。
同課は「ステーションには、救急隊と医師が連携して救急救命率の向上に繋げる目的のほか、救急隊員の研修の場としての用途もある。職員全体の能力向上を図り、市内全域の救命率が向上していけば」と話した。
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