非核協30周年記念大会 核廃絶・平和は地域から 岸田外相も出席
日本非核宣言自治体協議会(田上富久会長)の設立30周年記念大会が6月2日に行われ、加盟自治体関係者や市民ら約400人が藤沢市民会館に集った。
被爆地以外の都市では初めての開催となった今回の大会は、「連帯する自治体〜被爆地でない都市の役割と可能性〜」がテーマ。
冒頭では書家の金澤翔子さんが舞台上で「感謝」の2文字を力強く揮毫。開催県を代表して黒岩祐治神奈川県知事もあいさつした。
その後、トークセッションが行われ、鈴木恒夫藤沢市長、松井一實広島市長、田上富久長崎市長に加え、岸田文雄外務大臣も参加。 岸田外相は「世代、国境を越えて核の実相を伝えていかなければならない。そのためには、国民一人ひとりの理解が不可欠。オールジャパンで核廃絶に取り組むために自治体の役割は重要」と話した。
また、松井広島市長は「核兵器は絶対悪であることを多くの人に伝えることは広島と長崎の願い。その他の自治体も日ごろから平和への機運を高めるような取り組みを」と訴えた。
同協議会の副会長を務める鈴木藤沢市長も、被爆地ではない都市として行う平和への取り組み事例を紹介し、「広島や長崎と限りなく同じ気持ちで取り組みたい。非核協加盟自治体のつながりをこの大会を機により強固にしたい」と話した。
進行役を務めた田上長崎市長は「核戦争の体験は共有できないが、『なくそう』という思いは共有できる。40周年を目指して、地域から平和を目指していきたい」とまとめた。
このほか映画作家の大林宣彦さんが「ピース・フロム・藤沢」と題し、講演。広島市から非核協設立30周年記念樹木として藤沢市へ「被爆アオギリ2世」も贈られた。
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