とろわふれーる伊勢谷春弥さん 金賞と市長賞をW受賞 県洋菓子協会作品展で
一般社団法人神奈川県洋菓子協会主催の作品展「Cake Show Kanagawa2014」が6月3日と4日に藤沢商工会館「ミナパーク」で行われ、藤沢市大庭の洋菓子店「とろわふれーる」(横瀬将也代表取締役)の伊勢谷春弥(はるみ)さん(25)が、小型工芸菓子部門の金賞と全部門の中から選ばれる特別賞の藤沢市長賞をダブルで受賞した。
危機乗り越え入賞
伊勢谷さんが出品した小型工芸菓子部門は決められた寸法の中で全て食べられる素材を使って作る部門。
同部門へは3年連続で出品しているが、前回はシックな色合いの作品だったため、今回は「かわいく明るい感じにしたかった」と、2カ月ほど前から構想を練り始めた。「星の王子様」や人気キャラクターの「キキララ」をイメージし、「星」をテーマにしたパステル調の優しい色合いの作品に。土台はスポンジケーキ、繊細なパーツには和菓子で使う雲平を使用、一際目を引く赤いリボンにはゼラチンを用いた。
業務終了後、毎日深夜まで4〜5時間、約1カ月かけて制作したが、作品展を目前にした4日前、中間部分から折れてしまうトラブルに見舞われ、急ピッチで補修し、何とか出品に漕ぎつけた。
2013年の作品の写真が、14年の同展のポスターや入場券に使われていただけに、「応援してくれる人のためにも頑張りたかった」と伊勢谷さん。今回は「前回よりも一つ下の賞で悔しさはある」というが、「一時は出品さえも危うく、絶望的だったので、入賞できて良かった」と安堵する。
色合いの良さ高評価
審査員長からは色合いの良さを評価された一方、迫力に欠けるとの指摘を受けた。
今後、同作品をベースに、10月に行われる全国大会「2014ジャパンケーキショー東京」に向けた作品構想を練るが、「上部をボリュームアップさせて目立つようにしたい」と話す。ここ2年間は、審査前に一部が壊れてしまい、納得できる状態で作品を出品できなかったため、「壊れない丈夫な作品を作ることが一番の目標」と伊勢谷さんは話している。
今回受賞した伊勢谷さんの作品は「とろわふれーる」店頭で見ることができる。
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