やり手バイヤーは小学生 四辻大塚自治会の祭りで
「30円で仕入れて50円で売るから、利益は20円」。「これは人気出そう」
駄菓子の仕入れから販売、販促、収支決算まで、盆踊りの模擬店を管理するのは、小学生。汗水流して働いた報酬は50円券4枚だ。
湘南台の四辻大塚自治会(神(こう)山(やま)孝雄会長)では、子どもたちがスーパーバイヤーとして活躍している。
かつて同地区には子ども会が存在していたが、近年は加入者が減少。運営が難しい状況が続いていた。「ならば、自治会で囲い込んでしまおうと。『加入する、しない』では無く、どこの子も参加できる仕組みを考えた」と神山会長。2006年、「スマイルクラブ」が誕生、5年前から子ども主体の模擬店が行われるようになった。「自然に手伝ってくれるようになったのが、きっかけ。子どもはお店ごっこが好きだからね」。
過去最高の売上げ
盆踊りの1週間前、小学3〜6年生の5人は湘南藤沢地方卸売市場を訪れ、駄菓子や当てくじ、玩具の仕入れを行った。「これ、去年あまり売れなかったよね?」などと相談しながら、人気が出そうな商品をケース買い。6年生は仕入れ個数や金額、商品名を出納帳に記載し、大人顔負けの商品管理を行っていた。祭り前日には値札付けや販促物づくりなどを実施した。
8月2日。大塚戸公園には、「いらっしゃいませ〜」「美味しいポップコーンありますよ」などと、子どもたちの元気な声が響き渡った。持ち場やシフトは組まれるが店長はいない。全員で店を経営する仕組みのため「売れないんですが、どうしたら良いですか」と年長者に相談する姿も。商品はほぼ完売、過去最高の売上げとなった。今後、売上げ確認や利益確定、簡単な決算書まで作り、収益は各イベントで使われるという。
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郡の中心から商業の街へ「長後」5月3日 |
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