時宗総本山遊行寺の境内特設舞台で8月21日、今回で29回目となる遊行寺薪能が行われた。主催は同実行委員会(田中正明実行委員長)、後援に藤沢市、(公社)藤沢市観光協会、藤沢市教育委員会、藤沢商工会議所、(一社)藤沢青年会議所、かながわ信用金庫。
会場には約1800人が来場し、幻想的な世界に酔いしれた。
田中実行委員長は「歴史ある遊行寺を背景に華麗に繰り広げられる古典絵巻を堪能してもらいたい」とあいさつ。かながわ信金の平松廣司理事長は「今後も地域のために、皆様のためにしっかり社会貢献活動を行っていきたい」と語った。
演じられたのは宝生流の能「吉野静」、「忠信」、大蔵流の狂言「蝸牛(かぎゅう)」。夕暮れとともに火入れの儀が行われ、観客らは日本古来の伝統芸能に見入っていた。
遊行寺薪能は1986年にかながわ信用金庫の前身である藤沢信用金庫と地域住民らが中心となり、「藤沢の地に後世に残る文化活動を創造しよう」と始められた。
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