一遍の生涯めぐる企画展 個人所蔵の「断簡」も交渉中
遊行寺宝物館の所蔵する国宝「一遍聖絵」全12巻全48段が、同館など4会場を舞台に10月10日(土)から一般公開される。
遊行寺の宗派である「時宗」の宗祖で、「」を考案したことでも知られる一遍上人。絵巻物の「聖絵」では、1239(延応元)年伊予国(現愛媛県)での誕生から出家、全国を旅しながら(大衆)に札を配る様子や(没する)までの生涯と行状が、と精緻な絵で描かれている。
また今回の企画展では、江戸時代に差し替えられたといわれる第7巻の原本(国宝)も公開。遊行寺宝物館の全巻に含まれる第7巻は複製された写本で、精巧に模写されているものの細部には異なる部分もあり、併せて鑑賞して見比べられる初の機会だ。さらに、かつて原本から分断され、現在は個別の重要文化財「江之島断簡」とされている第6巻の絵の一部分も、同時公開へ向け所有者との交渉中だという。
企画展の開催場所と展示内容、期間は以下の通り。入場料は現在調整中。
▽遊行寺宝物館(全12巻、11月20日(金)からは第1、7、11、12巻)/10月10日(土)から12月14日(月)▽県立歴史博物館(第4、5、6、10巻)/11月21日(土)から12月13日(日)▽県立金沢文庫(第2、3、8、9巻)/11月19日(木)から12月13日▽東京国立博物館(第7巻原本ほか)/11月3日(火)から12月13日
詳細、問い合わせは同寺【電話】0466・22・2063へ。
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