大庭の駒寄団地在住の松永幸作さん(82)が発行している小さな文芸誌「駒寄文芸・遊歩道」の第10号が、発刊された。
冊子には、団地の住民らが寄稿する俳句や川柳、詩、写真、随筆などが掲載され、自由に作品を発表できる場として地域文芸の振興に一役買っている。
7年前、同じ団地に住む仲間たちが趣味にしていた俳句や川柳などを一冊にまとめようと、寄稿者の寄付による自費出版で第1号を発刊。松永さんは「赤字だったけど、皆さん喜んでくれた」と振り返り、「上手い下手ではなく、それぞれの思いが詰まっているのが『遊歩道』の魅力」と笑顔で語る。
冊子は寄稿者のみに配られるが、口づてに少しずつ魅力が広がり、号を重ねるごとに大阪や富山など他県からも作品が寄せられるほどになった。
しかし、松永さん1人で行っている編集や校正の作業は夜遅くまでかかり、体調を崩すことも。82歳という年齢も考え「節目の10号が最後」と考えていたという。だが、郵送で送られてくる作品を読み、掲載を楽しみに家に届けてくれる熱心な寄稿者に会うと「思いを踏みにじることはできない」と感じるように。「辞めるなと励ましの声もいただいた。冊子がみなさんの生きる励ましにもなっていると感じた」と続けることを決意。11号の製作に取りかかっている。
冊子に関する問い合わせは松永さん【携帯電話】090・5444・7860へ。
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