石川丸山緑地 人と自然が織りなす里に 市が保全計画案を作成
藤沢市のほぼ中心に位置し、市内三大谷戸のひとつに位置付けられている「石川丸山谷戸」の緑地保全計画案がこのほど、藤沢市によってまとめられた。
計画案によると、同所の将来像を「人と自然が織りなす里・石川丸山」と定め、19・4haある広大な保全計画区域を地形や土地利用状況、課題などを踏まえ、6エリアに区分。保全方針や管理、整備計画を立てた。
休憩施設や散策路整備も
緑地の中心部で標高が高い「丸山の丘エリア」は、市民活動団体や学校などの協力を得て農地を継続して耕作し、現状の景観を維持。
谷戸の北側に位置し、水源がある「水源の森エリア・北」は、良好な樹林帯、湿地帯を維持しつつ、一部に生息する要注意外来生物を除去して多種多様な植物や生き物を保全していく。
「水源の森エリア・南」は、水源部、細流部を保全するため一部で人の立ち入りを制限。裸地化した林床を本来の植生に再生する。
「谷戸中央エリア」は、一部に立入防止柵を設置。休憩施設の整備や歩道の改良を行うほか、果樹園部分は樹林地へ更新する。
「谷戸入口エリア」には、湿性地を新設するとともに、良好な水田環境を保全していく。また、区域中心にある竹林を維持。散策路も整備するほか、市民活動団体の拠点施設も設ける。
斜面樹林地の「引地川特緑エリア」は現在の植生を維持していく。
同谷戸は一般廃棄物最終処分場として計画された1979年以降、藤沢市土地開発公社が用地を先行取得していたが、ごみ減量化や女坂最終処分場の延命などにより計画が中止。2005年に「ふじさわ総合計画2020」の見直しの中で、ホタルなども生息する市内有数の良好な自然環境として緑地保全を図るものと位置づけられたことで、以後、谷戸の保全が図られていた。
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