江の島沖をはじめ、相模湾全域でシラスが不漁に陥っている。「今年は6月の10日間ぐらいを除いて、ずっと大不調。漁獲量が減っても、直売所での価格は据え置きのままだから、とても苦しいね」と地元漁師からは嘆きの声が上がっている(9月28日現在)。
3月11日に解禁となった今年のシラス漁は、例年よりも海水温が低く、6月までの春シラスは低調に終わっていた。6月に入ってからは、10日間ほど回復の兆しが見られたが、それ以降は魚群探知機からシラスの群れが姿を消し、出船しても成果がない日が続いているという。
黒潮の蛇行が原因
藤沢市漁業協同組合の代表理事組合長で、(有)堀川網の葉山一郎社長は、「今年は黒潮の流れが相模湾の南側で大きく蛇行をしている。福島沖や茨城沖ではシラスがたくさん獲れていると聞くので、シラスの群れが蛇行した潮の流れに乗ってしまっている可能性が高い」と原因を推測する。
一方で、「ここ数日の海の様子を見ると、台風の影響で潮の流れが変わる良い兆しが見えてきた。昨年のように豊漁を期待したい」と話す。昨年は今年同様に9月いっぱいまで不漁が続いていたが、10月15日から一転。豊漁が続き、例年以上の漁獲量になったという。「近年は、地球温暖化の影響で気候の変化が1カ月半ずれている。天候や季節の変化の動向を追いながら漁に励みたい」と期待を込める。
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