藤沢から映画文化を発信し、新時代の才能発掘を目指していく「藤沢国際映画祭」が今回初めて行われる。
上映されるのは『ゾンビーノ』(カナダ)や『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(香港・中国・フランス)、『善き人のためのソナタ』(ドイツ)など世界各国の12作品。将来の巨匠となるような若い監督の発掘として、長後在住の現役大学院生監督の竹内里紗さんの『みちていく』も藤沢市内で初上映される。
会場となるのは、藤沢駅前を中心としたカフェやレストランなどの飲食店11店舗。決まった劇場ではなく、複数ある会場で好みの映画を気軽に楽しめるのが特徴だ。各会場と映画のつながりや、提供されるサービスも魅力の一つとなる。例えば、会場のひとつイタリア料理店『Portovino』では、中年ふたりのイタリア旅行を追うロードムービー『イタリアは呼んでいる』(イギリス)を上映し、作品をイメージした食べ物を提供。映画とともに食事も楽しんでもらおうと工夫を凝らしている。また、魚料理店「ふじやす食堂」では、魚市場を舞台にした人情劇『アナタの白子に戻り鰹』を上映。特別ゲストに監督と出演者のトークショーが開かれる。
同映画祭実行委員長の竹中翔子さんは「いつもと違う会場だからこそ、作り手の思いが伝わる。雰囲気を楽しみながら映画の魅力を再発見してほしい」と話している。
藤沢の名を世界へ
「カンヌやベネチアのように、将来は藤沢の名前が世界に轟くような映画祭にしたい」と夢は大きい。来年からは若手監督部門を設けコンペティションを行う予定で、世界から作品を募集し才能を見つけ出す。また、地域活性化の効果も期待している。会場となる飲食店は新規顧客獲得につながり、駅前の回遊効果も見込めるという。竹中さんは「多くの人に来てもらえる魅力ある映画祭にしたい」と話した。
イベントの参加には各会場で1枚1500円の共通チケット購入(労働会館は無料)が必要。上映作品や会場の詳細は、同映画祭ホームページ【URL】http://fujisawaiff.jimdo.com/を参照。問合せは同実行委員会【電話】080・6546・9432(シネコヤ)へ。
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|