市内在住の外国人で構成される藤沢市外国人市民会議のメンバーは3月1日、副市長応接室で鈴木恒夫市長にまちづくりに関する提言書を提出した。2011年に発足した同会議が市長に提言するのは初めて。
提言書には「情報発信方法と情報の内容について」、「交流や助け合いの仕組みについて」の2つのテーマを記載した。
情報発信方法については、言語の問題で外国人が市からの情報を得にくいことを指摘。「広報には、ひらがなや易しい日本語での情報を増やしてほしい。外国人用のページも作ってほしい」などを盛り込んだ。
交流の仕組みへの提言では、外国人がより安心して市内観光などを楽しめるよう提案。「外国人観光客と、市内在住の外国人が交流する機会を提供してほしい」などを要望した。
提言書を受け取った鈴木市長は「藤沢市は東京五輪の会場になる。私たちがちょっとしたことでも分かりやすく伝えていくことが、外国人の方々の生活にとって大切なこと」と話した。
コーディネーターを務めた韓国出身の崔英善(チェヨンソン)さんは「1980年代に外国人の流入が増え、日本での外国人支援が進んだ。これからのまちづくりにおいて、外国人の視点はとても大事だと思う。藤沢市の力になれるようにしたい」と述べた。
同会議は、まちづくりへの外国人市民の参加促進を目指して発足。現在、韓国、ベトナム、ペルーなどさまざまな国からのメンバー16人が2カ月に1度ほど会合を開き、地域の課題などを話し合っている。
市によると、2月1日現在、市内在住の外国人は5361人に上っている。
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