熊本地震をうけて藤沢湘南台病院(高倉)の医師・看護師らが災害医療チーム(JMAT)として5月6日から12日まで、南阿蘇村住民らの避難所となっている本田技研熊本工場体育館で医療支援活動を行った。
同病院からは田村功医師と熊切寛医師を中心に看護師と事務員を加えた4人の医療チーム2組が、4日間ずつ支援活動を行った。
地震発生から約1カ月が経ち、避難所に混乱はなく、被災者も落ち着いている印象だったという。風邪や下痢、嘔吐などの比較的軽い症状の診察をすることが多く、慢性疾患の患者の受け入れ病院を手配するなど、事務作業が主になった。
東日本大震災でも被災地で活動した田村医師は「支援体制は、東日本大震災よりも進歩していた。地震はいつどこで発生するか予測がつかない。この病院は藤沢市では拠点の一つ。貴重な経験として今後に生かしたい」と話した。
JMATは日本医師会が都道府県医師会に依頼し組織されるもの。災害直後に救命処置にあたる災害派遣医療チーム(DMAT)の後を引き継ぐ形で、被災地病院や診療所、避難所、救護所で診療を行い、地域を巡回して被災地住民の健康管理に当たる。
避難所には全国から、医師をはじめ、歯科医師、薬剤師、リハビリ師、保健師、精神科医師などの各分野の専門家が訪れ、毎日カンファレンスを行いながら被災者の対応にあたったという。
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