地域住民の居場所づくりに向けて、藤沢市は2014年10月から「地域の縁側」と呼ぶ交流施設の整備事業を進めている。3年目を迎え今月からは、12施設が新たに開所。26施設で取り組みを広げ、高齢者の外出機会や交流の促進、認知症予防、異世代交流、地域ネットワークづくりにつなげていく。
超高齢社会の進展や単身世帯の増加、社会経済情勢の変化等に伴う地域コミュニティの希薄化など、さまざまな社会問題に対する懸念が広がっている。地域の縁側事業は、住民同士のつながりや支え合いを大切にしようと、14年に市内3施設のモデル事業として始められた。運営主は地域団体やNPO法人、社会福祉法人などで、市と社会福祉協議会が運営費の補助などの支援を行っている。昨年度は、1年間で延べ1万5900人が利用している。
今月から加わった施設の一つ「七ツ木の里」(高倉)では、4日に開所式が開かれた。場所は市民の家を利用し週3日開業する。運営は地域住民の有志らが務め、大人も子どもも楽しめるイベントなどで交流を図っていく予定だ。
また、3日にオープンした「きらり」(渡内)は、社会福祉法人が運営元となり、クリニックビルの1階に開所。月曜日から金曜日まで居場所を提供する。この施設では、高齢者の生活に関する支援や相談などに応える「生活支援コーディネーター」が常駐し、多様なニーズを支援していく。
市市民自治推進課は「施設は40カ所が目標。地域によって特徴はあるが、誰もが安心して交流が持てる施設になっているので、多くの方に立ち寄ってほしい」と話している。
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