「引地川の上村橋近くにあったゴミ取りネットが無くなったが、ゴミはどうなるの?」という声が読者から寄せられた。疑問に応えるべく、担当する藤沢市環境総務課に話を聞いた。
このネットは上流からの漂流物を集める機械「除塵機」の一部。「河川(かわ)をきれいにする都市宣言」を行った藤沢市は神奈川県の補助を受け、環境保全を目的に1990年6月、境川に続き市内2カ所目として総事業費2140万円をかけて特注品の除塵機を設置した。こうした先進的な取り組みは県内では例がなく、全国的にも珍しいという。
撤去の時期と理由
2015年10月ごろ、台風などによる河川の増水で電動モーターが故障。16年3月に撤去した。再設置も検討されたが、機械全体も老朽化が進んでおり、修繕費用が問題となった。また設置当時は年間で20tの漂着物があったが、近年では約4分の1に減少。木の枝や葉などの自然物が全体の8割を占めていたことから「一定の役割は果たした」とし、現在は再設置の予定はないという。
今年度は外部業者や民間ボランティアと連携し、引地川親水公園などで人力清掃を定期的に実施。今後も検証しながら環境保全に努めていくという。
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