発疹や発熱を引き起こす恐れがある手足口病について、藤沢市は7月14日、市民に流行警報を発令した。市保健予防課は、手洗いなど感染予防対策の徹底を呼び掛けている。
市によると、市内の小児科医院10カ所(定点)で、定期的に実施している感染症の発生状況調査の結果、6月初旬から手足口病の患者数が次第に増加。7月3日から9日までの1週間で、定点あたりの患者数の平均値を測定した所、警報発令基準である5人を超え、8人に上ることが分かった。
手足口病とは、経口、飛沫、接触のいずれでも感染する疾病。同課によると、感染した場合、発症までの潜伏期間は3〜4日程度とされている。
感染後の症状としては、一般的に発疹のみが見られ、特別な治療は必要としないという。ただ口内の発疹が痛みを伴う場合、経口摂取が不可能となるため、脱水症状に陥ることもあり、注意が必要だ。
また、38℃前後の発熱を伴う場合もあり、まれに髄膜炎、急性脳症を合併する恐れもあるという。
予防法として同課は、集団生活を送る各種施設などの場では、手ふきタオルの共用は避け、個人用タオル、または使い捨てのペーパータオルを活用するなどの対策を推奨している。また、排泄物への接触を避け、手洗いでは石けんをよく泡立てて洗浄することが効果的という。手足口病には予防接種がなく、各自での感染対策を呼び掛けている。 万が一感染し、「頭痛、嘔吐、高熱などが2日以上続く場合は、医療機関にかかり、医師による診察を受けてほしい」としている。
問い合わせは同課【電話】0466・50・3593へ。
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