学生時代に夢見た自転車で米国横断に挑戦していた、善行在住の市川榮一さん(73)が、シアトルからマンハッタンまで5700Kmを走破した。走行ルートを4区間に分け、それぞれ2週間ずつ渡米しながら、1年半かけて成功した。「苦労したが、走りきることができた。自分をほめてあげたい」と喜んでいる。
学生だった21歳の時に、初めて自転車で日本橋から四国、九州を回る旅に出た。達成感に充ち、挑戦することへの大切さを感じる経験となったという。海外の文化への興味もあり「いつかアメリカの広い大地を自転車で走ってみたい」と夢見るようになり、仕事をリタイアした一昨年、「人生は一度きり」と念願の米国への挑戦を決意した。
米国横断は、昨年5月にシカゴをスタートし、ニューヨークのマンハッタンまでの1600Kmを皮切りに、2度の渡米で西側シアトルからサウスダコタのスーフォールズまで2700Kmを走破。今年9月に最終区間1400Kmに挑み、走り切った。挑戦は、知人の伊藤亮さん、安田康二さん、石毛智也さん、関根弘己さんとともに達成した。
道中は、毎日朝7時から10時間ほど自転車をこぎ続け、1日最高で200Kmを移動。高齢の日本人の挑戦が珍しがられ、現地の人々から食事や宿を提供されたこともあった。現地の新聞社から取材も受けた。
市川さんは「本当にやさしくしてもらい感謝しかない。大変なチャレンジだったが、強い意志で何とか乗り越えられた。同世代に、年をとっても出来ないことはないとメッセージを送りたい」と話した。
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