今年度から関東学院大学と連携し、地域の課題解決について学習を進めてきた藤沢翔陵高校3年生は1月12日と19日、同高で対策を提言する発表会を行った。高校生と大学生が連携する「高大接続」の一環で、両校が協働でプロジェクト学習に取り組んだのは初めて。
同大では2017年4月、法学部に地域創生学科を新設するなど、地域の活性化に向けた研究・教育に力を入れていることから、同高が協働を打診。同大が快諾し、連携が実現した。
アイデア続々と
参加したのは同高の生徒96人と、同学部の出石稔教授のゼミで学ぶ3、4年生。高校生6人、大学生1人でチームを組み、16グループに分かれて、昨年4月から計10回にわたり学習を進めてきた。
テーマは「善行地区の課題解決」。総合的な学習の時間を通じて各グループが実際に街を歩き、課題の発見や分析、解決策の発案などに取り組んだ。
発表会では市の職員や、善行地区郷土づくり推進会議のメンバーらを前に、グループごとにプレゼンテーションを実施した。住民の高齢化や、坂道の多い地形などさまざまな課題を抱える善行地区について、生徒たちは「電動自転車の貸し出し」事業や、「大学病院をつくる」「坂に手すりを付ける」など、自ら考案した対策を次々と発表。各案のメリット、デメリットも交えて提案していった。
中には「馬を交通手段にする」「坂道にアートを描く」「ギネスに載るくらいの流しそうめんをやる」など、街の活性化を目指したユニークなアイデアを披露したグループもみられた。
同推進会議の西野久子副議長は「若者のアイデアはとても豊か。これからは、こうした若者たちによる街づくりを期待したい」、出石教授は「生徒たちが提案した『善行のゆるキャラづくり』などは本当に実現できそう。ぜひ行政に生かしてほしい。若者同士の協働学習は来年以降も続けたい」と語った。
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