「牛若丸」の幼名で知られ、源平の合戦で多大な功績を残しながらも薄幸の生涯を終えた源義経。その義経の真筆と伝わる宝物が今日2月23日(金)から辻堂神台の藤澤浮世絵館で公開される。同日始まる企画展「藤沢と義経伝説」の一環。
宝物は源義経を祭神とする白旗神社(市内藤沢)に伝来するもの。同館によると、著名な人物の文章を一部切り取って装丁する「古筆切(こひつぎれ)」と呼ばれるもので、江戸末期の「弘化二年御宝物目録帳」(1845年)に存在が確認できる。断簡は縦19cm×横25cm。般若心経の文言があることから、経文の一部と考えられる。3枚ある「極札(きわめふだ)」の最後部には「直字御曹司」との記述。記載者は定かではないが、直字は真筆のお墨付きを添えるもの、御曹司は義経を指すという。
市内には同社を始め、義経の首を洗ったと伝わる井戸や首塚碑などの史跡が残る。同館学芸員の細井守さんは「真贋はともかく、江戸末期に白旗神社が名所化し、参拝者へのサービスとして展示していたことを物語る貴重な資料。市ゆかりの義経伝説を市民に知ってもらえたら」と話した。
同展では宝物を始め、義経にまつわる浮世絵や資料も展示する。4月15日(日)まで。入場無料。問い合せは同館【電話】0466・33・0111へ。
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