新江ノ島水族館が主催した第7回水槽コンテストの最優秀賞が2月19日に発表され、藤沢市内の中学1年生と2年生の女子グループ「M・science(サイエンス) club(クラブ)」が手掛けた作品『魚達のテーマパーク』に決まった。
中高生を対象に行われた同コンテストは、書類審査を通過した5組が、水槽の企画や立案、テーマの選定、水槽のセッティングやレイアウト、解説板作りなど、展示に関わるすべての工程を同館スタッフと一緒に行った。生徒たちは「躍動」をテーマに、水槽を表現。年明けから7回ほど通ったという。また展示後も、生物の飼育や水槽の維持管理、撤収も自ら行う。
2月1日から12日までの期間には来場者投票も行い、総数724通の結果を参考にしながら、厳正な審査が行われた。
最優秀賞は生物部に所属する3人が制作したもので、水槽内には魚たちのために観覧車やジェットコースターを配置。わくわくするような遊園地を表現した。中学校で飼育している身近な生き物グッピーなど、色とりどりの小さな魚が泳ぐ躍動感ある華やかな水槽に仕上がった。観覧車などは、レンガなどのおもりに縛りつけて、浮遊するのを防ぐなどスタッフの助言を受けながら完成させた。同館広報の高井純一さんは「プロの視点では、プラスチックへのコケの付着などのリスクを考えて、水槽に入れるのは避けてしまうところ。この企画だから実現できたことで、子どもたちの発想は面白い」と話す。
力作5作品を展示
同館にはこのほか、4つの中高生の作品を2月28日(水)まで展示している。なかには発砲スチロールを氷に見立て南極の海を表現した水槽や、気泡で海底火山のマグマが湧きたつ様子をイメージした作品も。「難しいテーマだが、力作が揃った。多くの来場者がこのコーナーに足を止めるので、それだけ目を引く展示だという証。我々も参考になる」と高井さんは称えた。
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|