藤沢市役所で、福祉事業所の利用者らが販売する手作りの弁当が人気だ。新庁舎にはない食堂の受け皿になっていることに加え、値段の手頃さも手伝って、昼時には売り切れてしまうこともしばしば。好調な売れ行きが、スタッフらのやりがいにもつながっている。
「いらっしゃいませー、いかがですか」―。13日、1階ロビー一角で元気な声が響いていた。市障がい福祉課によると、市内で福祉事業所を運営する3団体が日替わりで出店。この日は社会福祉法人光友会が弁当やパン、うどんなど手作りした品々を持ち寄った。
弁当を作るのも、接客するのも障害を抱えるスタッフら。金額の計算など一部は家族会や同法人職員らがサポートする。
この日は回鍋肉やとんかつ弁当(500円)など用意した30個が完売。同法人の中野健士さんによると、営業は午前11時から午後1時頃までだが、正午過ぎにはほとんどが売り切れる。「移転後の場所は隣りにコンビニがあって始めは不安もありましたが、おかげ様で。市職員だけでなく、一般の方が買っていってくれるのがうれしいですね」と中野さんは目を細める。
ライフ湘南の鹿熊詩乃さんも「一生懸命作っているので、完売するとうれしい」と話した。
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