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藤沢 社会

公開日:2018.05.18

海を市民の”キャンパス”に
「湘南ビジョン大学」が開校

  • 開校式ではアスリートや教育関係者を招いてのパネルディスカッションも行われた。写真手前が代表の片山理事長

 海の環境保全活動を行うNPO法人湘南ビジョン研究所(片山清宏理事長)がこのほど、市民大学「湘南VISION(ビジョン)大学」を立ち上げた。体験講座を通じ若年層を中心に海への関心を高めてもらおうと、6年ほど前から構想を温めてきた。「若者だけでなく家族連れにも参加してもらえたら」と呼びかけている。

 講座は「海をもっと楽しもう!」をテーマにフィールドワークやワークショップを通して海の自然環境や生物、歴史などを学ぶ。初年度は1回限りの20講座程度を予定。うち10講座は同法人の企画で、生き物観察会やマリンスポーツ体験、海底清掃などを予定している。

 市民大学の発足は、代表の片山さん(43)が「環境保全をするには、海を守る人を育てなければ」と考えたのがきっかけ。日本財団が昨年発表した意識調査でも、10〜20代の約4割が海に親しみを感じないと回答するなど、若年層の海離れが浮き彫りになっている。

 5日、江の島で行われた開校式には100人を超す来場者が集まり、片山さんが開校宣言。海底清掃に関する記念授業のほか、アスリートや教育関係者を招いたパネルディスカッションも行われた。ゆくゆくは受講生1万人を目指すといい、片山さんは「10年、20年後も愛されるよう、地域みんなで育てていきたい」と意気込んだ。

 開催日や受講料など詳細は同研究所ホームページなどで告知する。問い合わせは同研究所【携帯電話】090・9017・2459

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