鵠沼神明にある介護老人保健施設のクローバーヴィラで16日、片瀬在住の林正詔さん(75)による「心で謡う詩吟と謡曲、日本の歌の集い」の100回目公演が行われた。施設利用者50人ほどが林さんの歌声に耳を傾けていた。
林さんは、師匠である契秀流の故・津田辰夫さんが筆で書いた歌詞を掲示し、解説。日本の歌である『富士の山』『おかあさん』や詩吟の『富士山』など9曲を披露した。歌が始まると、参加者は真剣に聴き入り、手拍子や口ずさむ姿も多く見られた。結婚式で謡われることの多い『鶴亀』を披露する際は、林さんが「昔の話かもしれませんが、自分が式を挙げた日のことを思い出してみて」と声をかけると、思い出に浸り、笑顔があちらこちらでこぼれていた。
林さんはこれまで市内の学校や老人ホームなどを中心に活動。月2・3回ほど定期開催し、5年目で公演100回を達成した。「なせば成る。継続は力なり」をモットーにこれまでボランティアで詩吟や謡曲の面白さを伝えてきた。
林さんは「心は死ぬまで元気でいられるし、健康だと自然と笑顔になる。ずっとこの活動を続けていきたい」と話した。
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