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住民「生活道路なくすな」 ■ 市「安全確保に懸念」 車道廃止、住民「NO」

社会

掲載号:2018年12月7日号

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住民説明会の様子
住民説明会の様子

 小田急片瀬江ノ島駅の駅前広場にある車道を巡っては、生活道路を維持したい住民側と安全確保に懸念を持つ市側の双方の思惑が交錯した。最終的には住民の声に押される形で、市が車道廃止を断念。今後市は住民合意を図りながら再検討する方針だが、計画の練り直しは不可避で、整備には時間を要しそうだ。=外面に関連記事。

 「廃止ありきとしか思えない。市民の意見をないがしろにしている」「データも不明確。市の対応はあまりにお粗末だ」

 1日午後、片瀬市民センターで開かれた5回目の住民説明会では、市への厳しい批判が相次いだ。

 市は当初、広場内の車道を廃止し、一帯を観光客や市民が憩える空間として整備する予定だった。計画決定した7月以降は町内会の回覧板などを通じて住民への周知を図ってきたが、計画への反発は瞬く間に広まった。

 駅近隣の住宅地は三方を川と海に囲まれていることに加え、幅員の狭い道路も多い。車道を廃止すれば国道に出るために大きく迂回しなければならず、「夏だったら渋滞で何十分かかるか分からない」と片瀬海岸在住の50代男性は憤る。

 「小田急片瀬江ノ島駅周辺の安全を守る会」によると、計画反対の署名は要望書提出後も増え続け、最終的に900人分近くが集まった。「計画を知らなかった人がほとんど。知った人は皆署名してくれた」と岡本美江代表(57)は説明する。

 市は、事故防止などを目的に整備計画を立てたが、住民の車道廃止に対する抵抗感は根強く、現状では議論が平行線を辿る可能性が高い。市江の島周辺整備担当は「五輪までのスケジュールが短く、住民合意が十分ではなかった。今の状況では車道廃止は現実的に難しい」と話す。

 「ただ市としては現状が歩行者にとって危険という認識は変わらない。今後どのような整備が可能か、警察や住民の方と話し合いを継続していきたい」

 一方、岡本代表は説明会を振り返って「半歩前進したというところだが、これまでの市の対応を見る限り信用ができない。車道が残ると確信できるまで、注視していく」と話した。

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