「村岡新駅」の誘致を巡っては、県、藤沢鎌倉両市3者の思惑が交錯する。
県は、国家戦略特区を活用し、川崎市殿町地区に最先端のライフサイエンス産業・研究機関が集積する拠点整備を進めてきた。だが一部の施設ではすでに入居する研究機関が飽和状態になっており、ヘルスケア分野の産業創出を推進するための新たな拠点が必要だった。そこで先端医療の新拠点として期待を寄せるのが武田薬品工業の「湘南ヘルスイノベーションパーク」だ。
また鎌倉市は深沢地区を大船、鎌倉に並ぶまちづくりの「第3の拠点」と位置付ける。コンセプトを「ウェルネス」とし、今後大学や病院を誘致する方針で、2025年には新市役所の供用開始も視野に入れる。健康分野では県の政策と親和性が高く、これを後押しにしてまちづくりを推進させる狙いがある。
一方の藤沢市。同市も村岡地区を「都市マスタープラン」に掲げる6つの都市拠点のひとつと位置付けている。3者合意に含まれる「戦略的新駅」での誘致や深沢地区との一体的なまちづくりは「財政的な負担軽減になる」とメリットを説明する。
ただ、同市に関しては事業への慎重論も根強い。今後、事業費が増大したり、市の財政が悪化した場合は「ゼロベースで見直す必要もある」としており、概略設計で算出された事業費などを見極めながら最終的な判断をする構えだ。
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