藤沢市教育委員会は2月1日、江島神社の「江嶋縁起絵巻」(全5巻)と「大庭の舟地蔵伝承地」の2件を市指定重要文化財に指定した。
江嶋縁起絵巻は、江戸時代初期に製作された絵巻で、江の島誕生や江島神社の縁起物語を詞書(説明文)と絵画で表している。霞に金砂子、岩に金泥など金色を多用した色彩が特徴で、江の島と江島神社の由来を伝えるものとして、重要で美術的にも優れていると指定された。
2月23日(土)から、藤澤浮世絵館(辻堂神台)で特別公開される。
大庭の舟地蔵伝承地は、舟地蔵単体ではなく、その周辺を歴史的な伝承の舞台地、史跡として指定された。
戦国時代、大庭城の周辺は大沼があり攻めることが困難だった。城に立てこもった上杉朝興を攻めあぐんでいた北条軍は、沼の近くにある茶店の老婆から、引地川からの取水口の堰を止め、下の堰を開けば水がなくなると聞き、沼を越え城を落とすことに成功した。
舟地蔵は、口ふさぎに殺された老婆を供養するために建てられたと伝わる。この伝承や水田地帯の水利事情に関わる伝承が重要と評価された。
見学は自由。バス停「舟地蔵」下車、南に徒歩1分藤沢・厚木線沿い。
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