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藤沢版 公開:2019年4月5日 エリアトップへ

湘南台の発展とともに47年 文華堂21日に閉店

社会

公開:2019年4月5日

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店頭に立つ岩崎光子さん(左)と圭子さん
店頭に立つ岩崎光子さん(左)と圭子さん

 市民に親しまれてきた湘南台駅東口の書店「文華堂」が4月21日(日)に閉店する。インターネットやスマートフォンの普及で、本や雑誌の購買が落ち込み、平成の終わりとともに決意した。店には閉店を惜しむ客が訪れている。

 文華堂は、1972年に岩崎盟三さん(78)光子さん(76)夫妻が開業。夫の両親が95年ほど前に遊行通りで書店を開業しており、のれん分けをした。当時の湘南台駅は、小田急線の各駅停車駅。横浜市営地下鉄や相鉄線の乗り入れが決まると、セットバックがはじまり、畑が姿を消した。「この頃はみんな湘南台に夢を持っていた」と、光子さんは話す。

 湘南台駅はその後、1999年に相鉄いずみ野線と横浜市営地下鉄が乗り入れ、2000年には急行の停車駅となった。駅前は開発が進み、夫婦は湘南台の地域振興にも深く関わった。夫婦で商店街の要職を務め、2002年から続く商店街の恒例イベントおたのしみ市は、光子さんが自ら企画したイベントだ。

 多い時は10万冊を超える書籍があり、特に力を入れてきたのは児童書。「大人が読んでも懐かしいものを」と、幅広く品ぞろえし、2000年から毎月第4土曜日に開催してきた読み聞かせ会は、200回を超えるほどだ。

 文房具も販売し、客からの商品のリクエストは、ほとんど答えてきた。「期待に応えたくて発注するから在庫を抱えすぎちゃって」と光子さんは苦笑い。常に顧客を第一に商売をしてきた。今は娘の圭子さん(50)が店を切り盛りする。両親の背中を見て育ち、「小さい時、奥で本を読みながら閉店を待っていた」と創業当時を懐かしむ。

 47年の歳月は、開店当時親に連れられて買い物に来ていた子どもが親となり、自分の子を連れて買いにくるようになった。親子3代で、文華堂を訪れる客も少なくない。

 そんな地域に愛される書店も、ネットの波には勝てなかった。光子さんは電車内の風景が変わり始めているのを肌で感じていた。以前は本を読んでいた人もいたが、今はほとんどの乗客がスマートフォンを見ている。「本を読まない人が多くなったと、年々実感するばかり」と光子さんは語る。

 閉店の知らせを店頭に貼ると、「本当に終わっちゃうの」「続けてほしい」と閉店を惜しむ声が多数寄せられた。「お客さんには、感謝の気持ちでいっぱいです」と二人は話した。

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