市内長後の出身で将来を有望視されている映画監督がいる。
竹内里紗さん(27)は、大学在学中に「みちていく」でデビュー。陸上部を舞台に女子高生2人の群像劇を描き「TAMA NEW WAVE」でグランプリと女優賞、「うえだ城下町映画祭」で大賞に輝いた。昨年は、東京芸術大学大学院映像研究科の修了作品として「みつこと宇宙こぶ」を発表すると、長編2作目も「田辺・弁慶映画祭」で女優賞を受賞。テアトル新宿では作品上映と同時に特集上映が組まれ注目された。現在はフリーの映像作家として活躍しながら次回作を構想中だ。
竹内さんは、自身で脚本も手掛けストーリーテラーとしての力はもちろんだが、長編2作品で女優賞を受賞しているように、その演出力も高い評価を得ている。「みつこと宇宙こぶ」の劇場公開の折には、映画監督の山戸結希さんから「純度の高い演出」「他の追随を許さぬ、最良の映画作家」と賞賛のコメントが寄せられたほどだ。
オリジナルを模索
「物語の力を信じている。遠くの人まで届けることを大切にしたい」と映画作りへの信条を語る竹内さん。シネコンで流れるようなエンターテイメント性の高い作品ではなく、人の内面や心の機微を描く映画を目指している。
だが、若手がオリジナル映画を撮り下ろすことは簡単ではないのが現実。竹内さんは映画製作のプロセスでも新たな取り組みを模索。4月には若手俳優を集めワークショップを開き「みんなでやりたいことを見つけて作るという新しいスタイル」に挑戦した。
今年は若手女性監督15人によるオムニバス映画「21世紀の女の子」でもメガホンを取った。新時代での活躍が期待される。
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