和太鼓で心揺さぶる演奏を届けよう―。40年以上にわたり、藤沢を中心に近隣市でも活動している創作和太鼓集団「相州神童太鼓」。東日本大震災の翌年から、年に1度程、チャリティー公演を開き、福島の子どもたちを支援する活動への寄付を継続している。
1978年に発足した同団体。現在は学生や主婦、会社員など19歳から50代の男女11人が所属し、藤沢市民まつりや慶応大学の学園祭、寺社仏閣の例大祭など、年に15〜20回ほどの公演を行っている。
演奏は大小様々な和太鼓を使って行う。演者は曲に合わせてステージを動き回り、顔の表情まで使ってパフォーマンスをする。押し寄せてくる波を表現する曲「波動」では、腹筋に負担がかかる姿勢で太鼓をたたくなど全身を使って演奏する。代表の近藤加代子さんは「自然豊かな湘南地域に合わせて曲を選び、多彩な表現を心がけている」と話す。
チャリティー公演は、創設者の永井清三さんが「自分たちの演奏で困っている人たちを助けたい」と福祉事業などに寄付するようになったのがきっかけ。各公演で募金活動を行ったり、チケット代などで集まったお金を寄付してきた。
数年前には、東日本大震災で夫を亡くし、娘が住む藤沢市に移住した女性に、「ありがとう」と涙を流しながら感謝されたこともある。近藤さんは「演奏で力になれたと実感した忘れられない出来事。今後も、感謝されるような演奏を続けていきたい」と話した。
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