若手の道標を
女性医師への支援や親睦を図っている藤沢市医師会女性医部会がこのほど、発足10周年の記念誌を発行し、それに合わせ若手の道標にと広報誌に連載を続けていた女性医師の体験談エッセイを一冊にまとめた。
女性医師のための会を作ろうと働きかけたのは、当時、女性で初めて藤沢市医師会の理事に就任した河野智英子さんだった。「医師の世界は男性社会。女一人でさびしいし、同じ女医と知り合う機会が少なく、もったいない」。診療後に電話で参加を呼びかけるなど奔走した。
初めての懇談会には28人が出席。同じ女医として悩みを共感でき、おしゃべりが止まらないほど盛り上がり、後の医部会発足の礎となった。
活動の中で「若手にロールモデルを」と始めたのが、今回まとめた体験談の連載だった。担当した吉村恵理子さんは「女医として奮闘した先輩の体験談こそ必要」と、テレビ番組にちなみ「梅ちゃん先生企画」と名付けた。個性があり赤裸々な体験談は、男性医師にも読まれ女性の地位向上につながっている。
記念誌は絵本作家の故・かこさとしさんの絵が表紙を飾った。会長の亀津絵里さんが実娘ということから実現。「本当に記念の一冊になった。これからは女性医部会が引っ張っていく存在に」と抱負を語った。
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