ダウン症の芦田知枝さん(49)=片瀬在住=による初の作品展が、アートスペースエクル(遠藤3216の3)で開かれている。花や虫などをモチーフにした絵画を中心に、羊毛フェルトを針で刺して作るフェルト玉など約50点が展示される。
芦田さんは約30年前から、アートで障害者の感性を生かす支援をしている「よし介工芸館」に通い、作品づくりを始めた。同館を訪れるといつも同じ席に座り、その時々の気分で画材を選び、一つひとつ丁寧に、黙々と作品を作り上げている。手先が器用なため、手芸も得意で、以前は機織り機を使って作品を制作していたこともあるという。
作品は、ピンクや黄色、青、緑などカラフルな色使いで、どこかで彼女の目に映ったのであろう生き物や、丸、三角、四角などの形を組み合わせた不思議なモチーフなどが表現されている。時には漢字や平仮名のような文字も。そのユニークな表現に、見た人から「一度見ると印象深く残り、他の作品も見たくなる」。そんな声が募り、今回の作品展開催に至った。
同館支援員の大森正人さんは「芦田さんは、普段声を発さないが、カラフルでリズミカルな作品から、彼女の言葉や歌が表現されている気がする。この機会に、より多くの人に見ていただきたい」と呼び掛けた。
作品展は2月28日まで(土日・祝日休み)。午前10時から午後3時。絵がプリントされたトートバックやポストカード、缶バッチなどのグッズも販売されている。問い合わせは【電話】0466・88・6722へ。
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