高校生の声を市政に反映させてほしいと、湘南台高校の3年生の生徒が藤沢市に専用窓口となる「#藤キュン課」の設置を求めている。昨年の市議会12月定例会で陳情を提出したところ「趣旨了承」となり、”お墨付き”を得た。提案した生徒らは卒業を迎えるが、「後輩たちに形にしてもらえたら」と期待している。
公民科の選択科目「ソーシャルデザイン」の一環。市議会と連携して地域課題の解決策提案を目指すテーマで、3年生11人が履修した。
生徒らは、昨夏から課題を洗い出すためのフィールドワークを実施。辻堂と明治の2地区に分かれ、市民センターや自治会関係者に聞き取りをするなどした。
辻堂地区を担当した小柳萌子さん(18)は「商業施設ができて人口が増えている一方、『ベッドタウン化』が進んでいて、移り住んできた人と地域社会との関わりが薄れていると感じた。きっと色々な課題が他の地域にもあるはず」。昨年9月には、議員と意見交換する場も設けられ、陳情の方向性を模索。福井県鯖江市で高校生が参加する市民協働プロジェクト「JK課」があることを知り、意見の受け皿を市に要望することにした。
市では現在、同様の仕組みが実現可能か検討を進めているといい、同校も今後ソーシャルデザインを選択した生徒を中心に協力する方針だ。「活動を通じて地域社会について考えるきっかけにもなった」とメンバーら。善行在住の鶴田陽菜さん(18)は今月実施される藤沢市長選について「選挙はお年寄りの意見に傾きがちだけど、私たちの声を聞き入れてくれそうな人に一票を投じたい」と話した。
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