藤沢市は国立病院機構横浜医療センター(横浜市戸塚区)と協定を結び、同センターのドクターカーを1日から市内で運用開始した。救命現場に医師らを派遣するドクターカーが出動することで、市内の救護体制の強化が図られる。
出動範囲は市内全域で、運用時間は平日午前9時から午後4時。災害現場など傷病者の救出に時間を要し、現場での処置が必要な場合に消防機関から出動が要請される。同センターの車両は、傷病者の搬送スペースを持たず通称「ラピッドカー」と呼ばれる。
市はドクターカーを保有しておらず、これまでは市民病院救命救急センターから救急車での「医師同乗出動」を行っていた。同センターが市と隣接していたことから、消防局と協力体制を検討し、協定締結に至った。
運用に先立ち先月26日に行われた協定締結式で鈴木恒夫市長は「医師同乗出動だけでは市民43万6千人に対して足りないと感じていた。協力に感謝している」、鈴木宏昌院長は「機動力の高さを生かし、いち早く医療を届けたい」と話した。
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