国が交通安全思想の普及などで顕著な功績があった個人や団体を表彰する「交通安全功労者表彰」に、鵠沼石上在住の中島知子さん(90)が選ばれた。個人の部では今年度全国で23人が選ばれ、県内では唯一。
1985年に任意団体「鵠沼地区交通安全母の会」を設立。15年間会長を務め、交通事故防止を呼び掛ける独自のキャンペーンを行うなど、現在も精力的に活動する会の礎を築いた。また鵠沼地区交通安全対策協議会のメンバーとしても長年尽力し、会計、副会長、会長などを歴任した。
地道な活動積み重ね
43歳の時、村岡地区交通安全対策協議会の子ども会代表として参加したのがきっかけ。自らは車や自転車を運転しないが、それゆえに歩行者目線の交通安全の大切さを痛感してきた。「車に乗らなくても交通ルールとは無関係でいられない。でも街に出れば守れていない人がたくさんいる」
モットーは「交通安全は一人ひとりの意識から」。自身もメンバーに「まずはあなたがルールをきちんと守って」と伝えるなど、地道な啓発に取り組んできた。
傘寿を機にほとんどの役職からは下りたが、現在も後進の育成に力を注ぐ。「自分で終わらせず、次代に引き継いでいくことが大事。そのお手伝いがしていけたら」。そう言ってほほ笑んだ。
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