藤沢市で、夕方から夜にかけての観光を促進し、江の島エリアから地域経済全体へ波及させる取り組みが本格化している。関東三大夜景に「湘南の宝石」が認定されたことを機に「ナイト観光」を新たなブランドとして確立させるため、今夏には市や観光業関連団体、江ノ島電鉄、小田急電鉄、商工会議所らからなる「湘南藤沢ナイトツーリズム推進協議会」が発足した。
江の島サムエル・コッキング苑などで17日に始まった「湘南キャンドル2020」。ろうそくのほのかな灯りが秋の闇夜を照らし、幻想的な風景を演出。市内外から多くの来場者が訪れている。
同推進協は今年7月に発足。江の島を中心とした通年型・滞在型事業の拡大により地域経済を活性化させることを目的としている。
以前の江の島は、海水浴客を中心とした夏の日中の観光をピークに、閑散期が長く続く課題があった。1999年に藤沢青年会議所が江の島展望台のライトアップを初実施。以降、江ノ島電鉄・観光協会・市が協力し、規模を拡大しながら、夜間の観光客数を増加させてきた。
現在、江の島では「江の島灯籠」「湘南キャンドル」「湘南の宝石」の3つのナイト観光イベントを実施している。今回、独立していた実行委員会を一度解散し、3事業を横断する形で再結成した。また、地元宿泊施設団体や商工会議所などもメンバーとして新たに合流。「夜コンテンツ」の充実や、日中・通年への拡張を目指すとともに、地域全体へ経済効果を広げる狙いだ。
市によるとナイト観光に特化した地域団体は国内でも珍しい取り組み。推進協のメンバーで江ノ島電鉄観光企画部長の中沢俊之さんは「今年はキャンドル数を1万個に増やし、日本一の規模に。市民の方に街に誇りを感じるきっかけにしてもらえたら」と期待を寄せた。
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