全国や神奈川県内での夏以降の自殺者数が増加傾向にある。県によると、自殺者数の暫定値は、7月までは前年同月比を下回っていたが、8・9月はいずれも上回った。一方、藤沢市内では今年1月から9月の累計自殺者数は暫定値で27人。昨年同時期は24人で3人増だった。全国や県では増加の背景に、感染症拡大の影響の可能性も示唆されているが、それに対し市保健予防課は「市の数字だけでは全体数が少なく一概に言えない」と話す。
藤沢市の自殺者数の推移は、2006年からの市の統計によると09年をピークに、ゆるやかな減少傾向を辿っており、19年は40人だった=表。
10月の全国の自殺者数は、警察庁が公表した統計(11月9日集計)によると暫定2153人。前年同月比614人増で、7月以降、4カ月連続で増加傾向にある。また、同統計で神奈川県の10月の自殺者数は暫定148人。先月23日の県議会決算特別委員会での県の報告によると夏以降、増加傾向にあり20代の若年層が増加しているという。
相談窓口も
市保健予防課では、自殺未遂者緊急介入支援事業として、自傷行為で救急搬送された人のうち、精神科未受診の人や受診を中断している人またはその家族などに電話相談や面接などの支援を行っている。また、自殺未遂者とその家族のための電話相談「まごころホットライン」も設置。専門相談員が相談を受け付けている。昨年度は、自殺未遂者緊急介入支援事業へ1441件、まごころホットラインへは614件の相談が寄せられた。
相談・問い合わせは、市保健予防課【電話】0466・50・3593または、まごころホットライン【電話】0466・86・7884へ。
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