藤沢警察署(青木正浩署長)は11日、市内を流れる境川河口付近で溺れていた男児(4)を救った横浜市青葉区に住む佐藤佑樹さん、佳織さん夫妻に感謝状を贈った。
11月22日、いい夫婦の日の人命救助は司令塔となった看護師の佳織さん、指示を受けて勇気ある行動をとった佑樹さんの夫婦連携のたまものだった。
家族4人で江の島に遊びに来ていた佐藤さんは境川河口付近でうつ伏せで浮かんでいる男児を発見。佳織さんの声を受け佑樹さんはすかさず飛び込み男児を抱えた。しかし、水面から岸まで距離があり、浮き続けるのがやっと。「まずい」と危機を感じた瞬間、男性2人が手助けに入った。佳織さんがすかさず呼び掛けていた助っ人だった。無事男児は引き上げられたが、意識もなく呼吸もしていない状態。通常は心肺蘇生の前に脈をとる手順だが、佳織さんは水難事故の講習で一刻を争うケースと判断、間髪入れず胸骨圧迫に入った。男児が水を吐き、泣き声を上げると「ヨシ!」と心の中で叫んだという。
その間、救急車を呼んでくれた人、男児を温めるストールやタオルを貸してくれた人など多くの人たちが手を差しのべてくれた。佳織さんは「救急車が到着すると皆さんスーッといなくなって」と微笑み、「私たちだけじゃなく、そこにいた皆さんの協力のおかげで救えた」とコメント。佑樹さんも大きくうなずいていた。
青木正浩署長は「勇気ある行動に心から敬意を表したい」と話した。
男児は一時入院したが無事退院。異常はないとのこと。
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