今年、創立90周年を迎える藤沢翔陵高校が、2014年から計画し、18年に着工した校舎の「リファイニング建築」による改修工事が 昨年12月に完了。1・2・3号館の3つの校舎が生まれ変わった。今月からは2号館の供用を開始。90周年にふさわしい新たな門出を迎える。
正門をくぐると、目の前に3つの校舎がお目見えする。向かって右側の1号館「ホームルーム棟」は、白い壁に赤や青、緑のカラフルな窓枠がポップな印象を与える。向かって左側には、理科室やコンピューター室、書道室などが配置された2号館「特別教室棟」、中央の受付や職員室などが配置された3号館「管理棟」が両端2つの校舎をつなぐ。
今回の改修で、3棟全館にWi-Fiを完備。空調設備は、全館から個別対応したエアコンに更新された。さらに照明はすべてLEDを使用し、全体的に明るさをアップ。快適な学習環境が整えられた。
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地上4階、地下1階建てのホームルーム棟は、20年3月に完成。各教室は、黒板からホワイトボードに切り替えられ、プロジェクターが投影できるようになり、映像や写真、図表などを用いてより詳細な情報を共有することが可能になった。完備されたWi-Fiと合わせて、ICT(情報通信技術)教育を実践している。
同年12月に完成したばかりの特別教室棟。1階は理科室や化学室、パソコン教室、書道室、進学指導室などが配置された。2階には就職指導室や選択教室など。そして3階には、普通教室2つ分に相当する広さ約160平方メートルの特別教室を設け、クラスや学年を超えてディスカッションや講義を行うことができる学びの場が誕生した。
そのほか、来客を迎え入れる同校の”顔”となる管理棟には、受付を始め、応接室や職員室、校長室、相談室などが配置された。地上3階建てで、19年7月に完成した。
「リファイニング建築」で環境に優しく
工事は、従来の校舎の柱と基礎部分を生かし、老朽化した部分の耐震性能を軽量化や補強によって向上させるとともに、長寿命化を図る「リファイニング建築」という工法を用いた。多量の鉄筋コンクリートなどの産業廃棄物もほとんど出さず、環境にやさしい手段を選択。より生徒が安全・安心に通える学校へと生まれ変わった。
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