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藤沢版 公開:2021年3月26日 エリアトップへ

地域の誇り 形を変えて 片瀬こま保存会

社会

公開:2021年3月26日

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大船渡市の椿で作った片瀬こまを持つ杉下さん
大船渡市の椿で作った片瀬こまを持つ杉下さん

 藤沢市の伝統玩具「片瀬こま」を製作する片瀬こま保存会は、岩手県大船渡市の市の花・ツバキの廃材を使ったこまを作り、交流を続けている。

 片瀬こまは、昭和初期頃から片瀬地区に伝わる玩具。漁業者が作ったのが始まりとされ、祝い事などの贈呈品としても使われる。直径10cmほど、本体はツバキ、心棒はカシで、ずっしりとした重さが特徴だ。

 きっかけは2018年、同会事務局長の杉下由輝さん(49)が、所属する別団体の交流で、藤沢市と「災害時における相互応援に関する協定」を結んでいる大船渡市の復興支援植樹に参加。まだ復興途中の街をまわる中で、廃材として積み上げられたツバキの木に気付いた。

 大船渡は別名「椿の里」。熊野神社には日本最古・最大とされる樹齢1400年のヤブツバキもあり、地域の誇りでもあった。しかし、津波で街中の木は流され、残った林も震災後の整備などで伐採されてしまった。

 「偶然の出会いに運命を感じた」杉下さんは、廃材を使いこまを作り、大船渡市の子どもたちに寄贈する活動を始めた。

手作業で心つなぐ

 現在片瀬こまを作れるのは同会の熊野安正会長(85)と杉下さんの2人だけ。手作業のため製作には半年ほどかかる。廃材の山から適した木材を選ぶだけでも一苦労。それでも「皆に笑顔になってほしいから」と届け続ける。杉下さんは「子どもたちだけでなく『地域の誇りが帰ってきた』と喜んでくれる大人の方もいる。いつか一緒に大会もできたら」と話した。

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

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