専門家を交えながら10代の若者自身が性や体のことについて考える勉強会が18日、本町のFプレイスで開かれた。子どもの居場所づくりなどを行うNPO法人「湘南まぜこぜ計画」が主催。オンライン参加を含めた中高生16人が、性に関する正しい知識を持つ重要性や互いを尊重する大切さについて真剣に向き合った。
産科医・遠見さん講師に
前半は片瀬出身でこれまで全国700カ所以上で性教育に関する講演活動をしている産婦人科医の遠見才希子さん(37)が登壇。医師としての経験談や性行為の前提となる「性的同意」の重要性などについて説明した。
序盤には、水の入ったコップを参加者同士が中身を交換し合うゲームを実施。これは性交と性感染症を例えたもので、一つだけ重曹入りだったが、ゲーム後に検査液で調べると全てのコップがアルカリ性を示すピンク色に反応し、全員が”感染”していたことが明らかに。「HIVなどの性感染症は誰にでも起こりうる身近な問題」(遠見さん)として、性行動に伴うリスクを伝えた。
また遠見さんは人の体を子宮に見立てて排卵や受精、着床の仕組みを人の体を子宮に見立てて分かりやすく解説。15歳で中絶を経験した女子中学生の実体験などを取り上げ、「安全日がある、中学生が妊娠しないというのは誤り。自分や相手を大切にするため、万が一のとき何が起こりうるか立ち止まって考える機会を」と呼び掛けた。避妊手段としてコンドームのほか、低用量ピルや緊急避妊薬(アフターピル)の有用性も紹介した。
後半は、グループに分かれディスカッションを実施。「学校では初体験を済ますことがステータスになりがち。自分がまだだと焦ってしまう」「友人や親とも性についてきちんと話し合う機会が必要」など、活発な意見が交わされた。
イベントを発案した一人で、高校1年生の羽生姫翠さん(15)は「授業で教わらないことばかりで、ちゃんとお互いの関係性を築くことが大事なのだと思った。学校でももっと深堀りしてほしい」と話した。
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