東京五輪セーリング競技開幕前の江の島で22日、会場入りする各国の選手を歓迎の気持ちで迎えしようと、島民など有志市民らが揃いの衣装をまとって「東京五輪音頭」と「江の島ヨット音頭」を披露した。
当初聖火リレーのミニセレブレーションの一環として企画したが、公道走行中止に伴って一度は中止に。練習を重ねてきた参加者の気持ちを汲もうと、江の島振興連絡協議会の湯浅裕一会長が代替イベントとして機会を用意した。
午前8時半過ぎ、会場の江の島大橋と北緑地広場前をスペインやフランス、イタリアなど選手団のバスが次々と通過。途中、外国人選手が車窓から手を振ったり、スマートフォンで撮影する姿も見られ、束の間、地元市民との交流も生まれた。
島内の子どもたちで参加した鳥居素羽さん(9)は額に汗を浮かべながら「選手に見てもらいたくてがんばった。手を振ってもらえて良かった」と微笑んだ。
57年ぶりお披露目
この日、北緑地広場で披露された江の島ヨット音頭は、前回1964年東京五輪の際に考案された踊りを新たに振り付けし直したもの。「江の島夕波会」のメンバーらが国旗を手に、三波春夫さんの歌声にあわせて練習の成果を見せていた。
振り付けを考案した同会の濱口啓子さん(71)は「余興として踊るつもりだったヨット音頭が前回五輪と同じ場所で披露できて感無量」と喜びをかみ締めた。
代替イベントを振り替えって、湯浅会長は「長い間の準備の積み重ねが実を結んだ。地元江の島としても歓迎の気持ちを示せたと思う。皆さんの協力に感謝したい」と話した。
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