善行団地マーケット前広場では、これまで15年以上、地元住民が集まるラジオ体操が続けられている。晴れの日も、雨の日も、風の日も、天気お構いなしに毎朝行われ、地域の健康づくりや住民同士の交流に一役買っている。
朝日が昇り始め、少し明るくなってきた午前6時30分。ラジオから聞こえる「おはようございます」の声が、広場に響く。開始1分前から、そろそろと集まってきた地域住民60〜70人が、NHKの放送に合わせて10分間の体操を行った。
「体操のおかげかこれまで10年以上、風邪や病気は一回もない。毎朝みんなの顔を見て『おはよう』とあいさつできるのも気持ちが良い」。体操を終えた山下フミ子さん(73)は笑顔を見せた。
元々広場にある店舗の従業員向けに行われていたラジオ体操。「一緒にやりたい」という住民の希望もあり、居波伸雄さん(75) が15年前、住民向けのラジオ体操を主催するようになった。
2年ほど前には全国ラジオ体操連盟「2級ラジオ体操指導士」の資格も取得した居波さん。参加者も次第に増えていき、今では多い時には100人超え。学校の夏休み期間中は、子どもたちも参加し、さらに賑やかになるという。
昨年には、この「Theラジオ体操・善行」の活動がラジオ体操の普及奨励に寄与した功績の著しい団体として、かんぽ生命の「ラジオ体操優良団体等表彰」の県表彰を受けた。居波さんは「続けてこられたのは住民の理解と協力があってこそ。いつも感謝している」と話した。
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